20代から始める人生攻略本

無知なわたしが無理難題の人生攻略に挑むお話。

vs 子宮内膜症 Lv.2 「ピルのお話」

ピルのお話

今回は子宮内膜症に対抗するための武器「ピル」についてお話ししましょう。

ピルと聞くと避妊薬のイメージが強いのではないでしょうか。
しかしそれだけではありません!!

ピルを飲むことによって子宮内膜症の進行を抑えることが可能なのです。
早速紹介していきましょう!

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低容量ピルってなに?

ピルにも様々な種類がありますが、子宮内膜症治療に使用されるのは主に低容量ピルという種類のピルです。

前回の記事でも少しだけご紹介しましたが、低容量ピルは服用することにより排卵をストップできるのです。継続的に服用することで、常に妊娠したような環境(疑似妊娠状態)を保ち、排卵や着床を防ぎます。
さらに子宮内膜の増殖も抑えてくれる効果もありますので、子宮内膜症も進行しにくくなります。
もちろん正しく服用すればほぼ100%の避妊効果もありますよ。

慣れてくるとピルを利用し、生理の日を早めたり遅らせたりと調整することも可能となります。大切な予定がある時には嬉しいですね!

また、ピルには女性ホルモンが含まれているため、お肌がキレイになったり、イライラが無くなったりするという効果もあり、毎月の月経も軽くなることが多いです。
まさにいいことずくめですね!

低容量ピルの主なものとしては、トリキュラーマーベロン、ルナベル、ヤーズなどがあります。種類によってそれぞれ特徴や連続服用できる日数、値段などが異なっています。


副作用はないの?

お薬を飲むとなると副作用が気になりますよね。
低容量ピルには、飲み始めの1〜2ヶ月程は特に、頭痛や吐き気などの副作用があります。それも初めのうちだけで、体に合えば数ヶ月ほどでほとんど副作用なく服用できます。なかなか改善されない場合は他のお薬に移行するという手もありますので、あまり気にする必要はありません。

しかしもうひとつ、血栓症になりやすいというリスクがあります。血栓症とは、血が固まって詰まってしまう病気で、最悪の場合死に至ることもある怖いものです。

低容量ピルを服用している人は、血栓症になりやすい傾向にあるという報告が出ており、実際に死亡例も発表されている事から、心配されている方も多いと思います。

実は私も、血栓症に関しては過剰に怯えていた時期がありました。
しかしそこで夫にツッこまれた言葉は、「気にしすぎ!交通事故に遭う確率の方が高いわ!」でした…笑
「確かに…!」と思いそれ以来そんなに意識しなくなりました。

なので過剰に心配する必要はございません!
実際定期的に通うこととなる婦人科では、診察のたびに血圧を測定し、血栓症の恐れがないか確認してくれるお医者様がほとんどです。
他にも普段より水分を多めに取る、体を動かすことを心掛けるなど、日々の注意で十分予防が可能です。

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どうやって始めるの?

ここまでで少しピルのことをご理解頂けたでしょうか。
リスクはあるものの、メリットは多いですよね。
そこで実際に始めたい!と思ってもどうしたら良いのか、ということについてお話します。

まずは面倒ではありますが、婦人科の受診が必要です。
婦人科ではどの治療法、低容量ピルにするか等、お医者様が症状に合わせて相談しながら決めてくださりますよ。

毎月の月経が辛い方、月経期間でないのに出血が起こる方、下腹部の痛みや排便痛、性交痛などが気になる方は迷わず受診しましょう。
前回の記事でもご説明した通り、子宮内膜症の進行はとても早いです。「生理が辛いだけで病院なんて…」と考える必要はありません!早めの対策が一番です。


私自身は月経が辛いなどの自覚症状は全くなく、疑ってもいなかったのですが、会社の健康診断で子宮癌検査を行った際に引っかかり、再診にて子宮内膜症と診断されました。
私が子宮内膜症と診断された経緯については、また別記事にて投稿予定です。

自覚症状が無くても日々進行している可能性も大いにあります。
ぜひ他人事とは考えず、一度検査されることをおすすめします。