vs 子宮内膜症 Lv.1 「子宮内膜症のお話」
子宮内膜症のお話
皆様、子宮内膜症という言葉をご存知でしょうか。
最近よく聞くようになりましたが、まだまだ知らない方も沢山いらっしゃるのではないのでしょうか。
子宮内膜症について知りたいけど、検索しても難しい説明ばっかりでよくわからない…。でもご安心くださいっ!私もそうでした。
そして何を隠そう私も、2年前に子宮内膜症と診断され、戦うことを余儀なくされた一人なのです。
ここではそんなお悩みの皆様に、ここでは子宮内膜症についてのお話をお聞かせいたしましょう。
そもそも、子宮内膜症ってなに?
まずはここからお話ししましょう。
簡単にご説明します。
女性の体には赤ちゃんをお腹の中で育てるための子宮というものがあります。ここに月に一度、赤ちゃんを育てるためにふかふかのベッドのような膜が出来ます。これが子宮内膜です。
この子宮内膜は期間中に赤ちゃんを迎えなければ、体の外に流れ出ます。そしてまた次の新しいベッドを作ります。これが毎月起こる月経となるわけです。
そして、この赤ちゃんのベッド(子宮内膜)が子宮以外の場所、例えば卵巣や卵管などに作られてしまう病気が子宮内膜症というわけです。
この本来作られるべきではない場所に出来た子宮内膜は月経では体の外に出られず、体の中に残ったまま不正出血や酷い月経痛を引き起こします。
特に卵巣内に出来た子宮内膜により、古い血液が溜まってしまい嚢胞になったものをチョコレート嚢胞と呼びます。
こちら発症する原因が気になる所ですが、残念ながらまだ詳しくは解明されていません。
どんな症状なの?
上でも少しお話しした通り、主な症状は不正出血や酷い月経痛、また経血の量が増加する等です。
よく聞く症状で不妊というものがありますが、こちらも科学的な因果関係は分かっていません。ただ、先述のチョコレート嚢胞などにより卵巣の機能に支障が出て、不妊となる場合も多いようです。
進行速度はどのくらい?
子宮内膜症の進行速度は、個人差もありますが、かなり早いように感じます。
実は、子宮内膜症は毎月の月経が起こるたびにどんどん進行してしまうのです。そのため、出来るだけ月経の回数を抑えることが大切なのです。
何人も出産してる方などは、子宮内膜症の確率が低いというお話を聞いたことがあります。妊娠期間中には月経が起こりませんので、人より月経の回数が少ないからだと考えられます。
近年は晩婚化や少子化などで、より女性の月経の回数が増えており、子宮内膜症患者が増えているのかもしれません。
どうやって月経を止めるの?
さて、ここで登場するのが、この子宮内膜症との戦いに欠かせない武器、「ピル」です。
他にも進行度によりホルモン療法や摘出手術など様々な治療法があるのですが、ここでは軽度の子宮内膜症に対抗するピルをご紹介したいと思います。
簡単に説明すると、なんとピルを飲むことにより排卵を止めることができるのです!
ピルに関しては次の記事で詳しくご紹介したいと思います。
いかがでしたでしょうか。
子宮内膜症は多くの女性に起こりやすく、そして油断すると手遅れになるほどに進行が早いということがお分かりいただけたのではないでしょうか。
毎月の月経が辛い、量が多い、不正出血が起こるなど、すべて重要な初期症状です。
そうは言ってもなかなかそれだけで病院に行くなんて面倒臭い…なんて人も多いですよね。
ですが、将来の自分のためにも是非一度診療することをおすすめします。
今後もこちらのブログでは、私自身の診断経緯、症状、治療法など様々な事をご紹介してゆく予定です。
同じく治療中の方でも、まだ病院に行く気はないけど気になるという方にも、わかりやすくまとめてお伝えしていきたいと思いますのでぜひご一読頂けますと幸いです。